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【医師監修】生理痛の仕組みと緩和方法

今回は、「女性の生理の仕組みと生理痛の緩和方法について」ご紹介していきます。

女性の体は一定ではありません。年齢とともに子宮が成熟し、ホルモンの分泌量が変化するにつれて、生理の状態も変わっていきます。体の変化のことを正しく知って、生理と上手に向き合っていくことが大切になります。

生理の仕組み

生理とは、子宮内膜が出血に伴って体の外に排出されることで、周期は人によって異なりますが概ね28日〜38日です。

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。生理がくるとこの2つの女性ホルモンの分泌によって卵胞が大きくなって排卵します。すると子宮は受精卵の生育のための準備をして、妊娠に適した状態になります。妊娠しなかった場合は、不要になった子宮内膜が出血をともなってはがれ落ち、子宮口から排出されます。これが生理の仕組みです。

生理痛について

つづいて生理痛についてです。そもそも生理痛はなぜ起こるのでしょうか?生理痛で悩まれている女性は多いと思います。中には痛みが強く、学校や仕事に行けないほど感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?なぜ痛みがあるのか知っていると痛みを緩和する対処をすることができるため、生理期間中も楽に過ごすことができると思います。

 

①プロスタグランジンの過剰分泌 

 生理痛が起こる主な原因の1つとして挙げられるのが、プロスタグランジンの過剰分泌です。妊娠をしなかった場合に、不要になった子宮内膜を体外に排出させるために働くホルモンです。プロスタグランジンは子宮を収縮させて不要になった粘膜を血液と共に排出させる働きをするのですが、分泌される量が多いと、必要以上に子宮が収縮してしまい生理痛の原因になります。

 

②子宮の出口が狭い

 若い女性や、妊娠出産を迎えてからの初潮を迎えてからの数年は、子宮が十分に成熟していないため、子宮口が狭く硬い状態になっています。そのため、子宮外にスムーズに血液を押し出すことができません。体がより強く子宮を収縮させて血液を押し出そうとするので、痛みが起こります。これは年齢とともに子宮が成熟すれば自然と治まります。

 

③冷えによる血行不良

 体が冷えると、血液の循環が悪くなり、痛みの元となるプロスタグランジンが骨盤内で滞ってしまうので、痛みが強くなります。そもそも生理がはじまると、体温は生理前よりも低くなるうえ、プロスタグランジンの働きで血管が収縮するので、血流が悪く、体は冷えやすい状態です。ひざ掛けをかけたり、使い捨てカイロを貼ったりして、下腹部や腰を冷やさないように注意しましょう。また、夏場はエアコンの冷房によって思っている以上に体が冷えますので、冷たい飲み物ばかりではなく、常温や温かい飲み物を飲んだり、薄手のカーディガンを羽織るといったこともおすすめです。

 

④ストレス

 精神的・身体的ストレスは、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、血行を悪くさせ、痛みを強めます。また体温調節の機能も低下させるので、冷えがさらに起こりやすくなります。生理中は、睡眠不足や過度な緊張は避け、できるだけゆったり過ごしましょう。夜は湯船に浸かり、就寝前に白湯を飲むことで睡眠の質も上がるためおすすめです。

 

⑤疾患による痛み

生理痛を引き起こす代表的な疾患としては、「子宮内膜症」や「子宮筋腫」が挙げられます。気づかないうちに発症して徐々に進行し、生理の時の痛み以外にあまり自覚症状がないことがほとんどです。重い生理痛だと思って見過ごしているうちに病気の発見が遅れる例が少なくありません。痛みがひどい、経血の量がいつもより多いなど、いつもと違う症状があれば婦人科に受診することをおすすめします。

MSSで生理痛におすすめの商品

(MSSについては過去のコラムにてご紹介しております。)

①EPAγリノミセル

EPAは主に魚油に含まれるω3系の必須脂肪酸、γ-リノレン酸はボラージ草や月見草に含まれるω6系の必須脂肪酸です。どちらも普段の食事だけでは十分に補給することが難しく、積極的に摂取したい栄養素です。抗炎症作用がEPAにはあるため、生理痛の緩和に有効です。生理期間中、毎回痛み止めを内服される方は、自身の力でEPAを生成する能力が衰えてしまい、本来体内にあるEPAが減少します。EPAが少ないことで、さらに痛みに敏感になり痛み止めの内服の量が増えるという悪循環をもたらします。痛み止めを内服される方は、EPAを取り入れることをおすすめします。

 

②SPMアクティブ

脂質メディエーターの一つとして近年研究が進むSPM※に着目した次世代のEPA/DHA製品です。特許製法による海洋性脂質濃縮物を配合しています。SPMは炎症の収束を促進するため、慢性的な炎症や鎮痛にも効果があります。生理痛に対してロキソニンを内服される方は多いかと思います。ですが、ロキソニンの内服によってSPMの生成が抑制されてしまうため、一緒に摂取することがおすすめです(SPMは即効性があり、ロキソニンのような使い方も可能です)。

※SPM:

Specialized Pro-resolving mediatorsとは?

SPMとは身体の中でEPA/DHAが代謝されて生成される物質で、多様な環境下において生体が健康を維持していくために非常に重要です。

現代人は、食生活をはじめとした生活習慣や環境条件の影響を受けて、その生成効率が低下していると考えられています。

 

③D5000ミセル

ビタミンDは、カルシウムやリンと相性が良い脂溶性ビタミンの一種で、様々な働きがあります。紫外線を浴びることが少なくなった現代人には不足しがちで、積極的に補給したい栄養素です。

『D5000 ミセル』は、利用効率の高いビタミンD3を高濃度に配合しました。さらにリコピン、トコフェロール、トコトリエノールも組み合わせています。ミセル加工により、体によく吸収されます。

カルシウムにはPMSを和らげる効果が期待されています。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、PMSがひどい方などにおすすめです。

(ビタミンDとPMS・生理痛との関係はまだ明らかになっていない部分もあるため、今後の研究に期待が寄せられています。)

まとめ

以上、生理痛についてでした。ご参考にしていただければと思います。

その他のお悩み別サプリも、次回以降のコラムにてご紹介していきたいと思います。

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