顎に梅干しのようなシワができてしまう、通称「梅干しジワ」を解消したいという方は、意外と多くいらっしゃると思います。

梅干しジワは表情を固く、気難しそうに見せてしまうといった影響だけではなく、顔の中心で目立つ部位にある事から顔全体の肌が荒れているような印象を与えてしまうなど、美容面でマイナスとなる部分です。

今回はそんな「梅干しジワ」の原因や治療法について、詳しく解説いたします。

梅干しジワとは

梅干しジワは、下唇から顎の部分にある「オトガイ筋（頤筋）」という表情筋が原因となって表れる症状です。

オトガイ筋は下顎の骨や下唇を持ち上げる働きの筋肉で、下唇を閉じたり突き出したりといった際に動いています。

このオトガイ筋が強すぎると、顎部分の皮膚が過剰に持ち上がってよれてしまうため、顎先に細かいシワができてしまいます。

梅干しジワの原因

①歯並びが悪く、口を閉じる力が過剰になっている

歯並びが悪くかみ合わせが悪いと、通常よりも力を入れて口を閉じる必要が生じるため、オトガイ筋に力が入り発達しやすくなる場合があります。上の歯が前方に大きくでた「出っ歯」の方、口元が全体的に前方に突き出た「口ゴボ」の方、下の歯が前に出ている「受け口」の方、奥歯で噛んだときに上下の前歯が噛み合わず、隙間が空いてしまう「開咬（オープンバイト）」の方、このような噛み合わせが悪いとどうしても口を閉じる際に強い力が必要になったり、口元を気にして強く唇を閉じるようなクセがつきやすかったりといった状態になるため、梅干しジワが出来やすくなります。

②下顎が小さい

顎が小さく、引っ込んでいるような方の場合もやはり口を閉じるために強い力が必要になるため、オトガイ筋が発達して梅干しジワができやすくなります。

③口呼吸が多く、口を閉じる力が弱っている

オトガイ筋が発達しすぎているのとは逆で、衰えている場合も梅干しジワができやすくなります。これは、オトガイ筋が衰えていると口を閉じる時に通常よりも強い力を使う必要があり、口呼吸など口が開いた状態になりやすい方に多いです。

気が付くと口が開いてしまっているという方や、いびきなどが気になるという方などは口呼吸によってオトガイ筋が衰えている可能性がありますので気をつけましょう。

梅干しジワの治療法とは

①顎ボトックス

ボトックス注射はボツリヌストキシンという、神経の働きを阻害する毒素から作り出した薬を注射する治療方法で、筋肉を動かすという指令が神経から伝わるのを阻害する事で、狙った部位の筋肉の動きを抑制する事ができます。効果の持続期間は、個人差によりますが3ヶ月〜6ヶ月程度であるため、シワが気になり始めたら再度注入する必要があります。

②顎ヒアルロン酸

ヒアルロン酸注射は、患部に注入することで部分的にボリュームを出すことができる治療法です。ボトックス注射と併用し、梅干しジワを目立たなくするといった処置も存在しますが、ボトックス注射と同じく一時的な効果であることに加え、顎にボリュームが出ることで唇がさらに閉じにくくなり、逆に梅干しジワが目立ってしまうリスクもあります。

③歯列矯正

歯列矯正によって歯並びや噛み合わせを正し、唇を自然に閉じることができるようにすることで梅干しジワを改善することが可能です。ボトックスやヒアルロン酸は歯列矯正と比べると金銭的にも受けやすいのがメリットですが、根本的な治療にはなりません。歯列矯正をすることで、顔の輪郭も変わり、自然とEライン（横から顔を見たときに、鼻先と唇、あごを結んだラインのこと）も整ってきますので、正面と横顔からの見た目が美しくなります。

以上が、「梅干しジワ」の原因や治療法です。mavie beauty clinicでは、美容皮膚科のボトックス・ヒアルロン酸注入、審美歯科の歯列矯正、どちらも提供することができます。梅干しジワを気にされ悩んでいる方は一度カウンセリングにお越しいただきご相談ください。