【医師監修】ピーリングの種類と違い
ピーリングとは
ピーリングとは、薬剤を用いて皮膚表面の余分な角質を除去することで肌のターンオーバーを促す施術です。古くなった皮膚の角質を剥がして新しい皮膚の生成を促すことで肌トラブルを防いだり、美肌を目指す施術になります。
クリニックで行うピーリングと市販のピーリングの違い
市販の商品を使ったピーリング
→「肌に角質を溜めにくくする」ためのお手入れ
クリニックで行うピーリング
→「古くなった角質を除去」することができる治療であり、薬剤や濃度も異なる
市販は0.2%程度の濃度に対して、クリニックは30%から40%ほどの濃度です
クリニックで行うピーリングの種類
①ケミカルピーリング(薬剤を使用して角質を溶かす)
肌に酸性の薬剤を塗り、不要な角質を剥離させる治療法です。
肌のターンオーバーを促すことができ、肌のざらつき、ニキビ、くすみ、小ジワ、シミ、毛穴の詰まりなどを改善する効果が期待できます。
- サリチル酸マクロゴールピーリング
- グリコール酸ピーリング
- アミノ酸ピーリング
- レチノールピール など
②浸透型ピーリング(薬剤を浸透させる)
薬剤を浸透させて真皮層までアプローチして線維芽細胞を活性化させます。
コラーゲン、エラスチンなど、肌の弾力に関わる物質を増やす効果があり、ハリや保水力アップが期待できます。毛穴、小ジワが気になる方、エイジングケア効果を期待する方におすすめです。
- マッサージピール(コラーゲンピール)
- ミラノピーリング
- リバースピール
- ウーバーピール
- レチノールピール
- トラネックスレチピール
- PQエイジエボリューションプラス(プラチナシルキーピール)
③マシンピーリング(専用マシンを使用)
専用のマシンを使用して、ジェット水流やピーリング剤で不要な角質を除去する治療法です。
毛穴の詰まりや黒ずみ、肌のざらつき改善、ニキビ改善・予防、保湿効果などが期待できます。
- ハイドラジェントル
- ヴェルベットスキン
- ハイドラフェイシャル
- レーザーピーリング
大人気ピーリング施術3選
当院でも大人気のピーリング施術を3種類別にご紹介します。
サリチル酸(ケミカルピーリング)/マッサージピール(浸透型ピーリング)/ハイドラジェントル(マシンピーリング)
サリチル酸マクロゴールピーリング(ケミカルピーリング)
ニキビ肌に唯一OKの施術(新しいニキビができてしまう人におすすめ)
肌が弱い方もOK
効果
・ニキビ・ニキビ跡の改善
・毛穴の黒ずみや角栓を改善
・毛穴の開きを改善
・しわ、たるみの改善
・くすみ/ハリ/ツヤ
成分
サリチル酸(BHA)濃度30%(40パーセントもあり)
メカニズム
施術間隔
2週間に1回の間隔で施術可能
マッサージピール(浸透型ピーリング)
唯一真皮まで届く
皮膚の深部まで届くため小皺や肌ハリに効果的
効果
・コラーゲン生成促進
・肌のハリ・ツヤ・弾力アップ
・肌のざらつき改善
・毛穴のつまり・黒ずみ(メラニン)予防
・毛穴の開き・たるみ予防
・脂性肌の改善
・くすみ改善・美白効果
・小じわ改善
・ハリ/ツヤ/ニキビ跡(赤み)/毛穴たるみ
成分
PRX-T®33=
高濃度TCA(トリクロロ酢酸)
→ケミカルピーリングの中でも、より肌の深部に作用することから高い美肌効果がある反面、強い剥離作用と炎症作用があるため、一般的な美肌治療への使用は難しいとされているピーリング成分。低濃度の過酸化水素と併用することで、高い美肌効果がそのままに、デメリットである肌の剥離、炎症を抑えることが可能です。
低濃度過酸化水素(H2O2)
→低濃度の過酸化水素は、トリクロロ酢酸(TCA)の持つ強力な剥離作用、炎症作用を抑制します。また、真皮細胞に働きかけ、細胞の再生及び、新たなコラーゲン線維の形成を促進します。
コウジ酸5%
→メラニン生成抑制、抗酸化作用により、シミやくすみの原因となるメラニンの沈着を予防改善します。また、年齢とともに糖化により生じる黄ぐすみの原因となるAGEs産生抑制効果もある美白有効成分です。
施術間隔
2週間に1回の間隔で施術可能
ハイドラジェントル(マシンピーリング)
水流の力を利用して行うピーリング。
特に鼻の黒ずみや角栓詰まりが気になる方におすすめ
効果
・角質・角栓除去
・透明感
・脂性肌改善
・毛穴縮小
・ハリ・ツヤ感
・小ジワ改善
成分
1 剤AHA(水溶性)
→グリコール酸、乳酸
2剤BHA
→サリチル酸
施術間隔
2週間に1回の間隔で施術可能