【医師監修】首にできた大量のイボ!?徹底解説
年齢を重ねるにつれて、首のイボが気になる方も多いのではないでしょうか?
首元があいた洋服を着るのに気が引けてしまってファッションが楽しめないとお悩みの方が当院にも多くいらっしゃいます。
今回のコラムではそんな首元にできるイボについて徹底解説します。
首にできるイボの種類について
首にできるイボのほとんどは、非感染性で首以外にも瞼や脇、胸など皮膚が薄くて弱い部分に見られます。また、皮膚の良性腫瘍の一種なので特に心配な病気ではありませんが、擦れることによって炎症が発生する場合がございます。
首に発生するイボには主に2種類あります。
・スキンタッグ
ぴょこっと盛り上がっているイボをスキンタッグといいます。
・アクロコルドン
ぺたっとしていて盛り上がりがないイボはアクロコルドンといいます。
大きさや形によって呼び分けられていますが、医学的に大きな違いはありません。
首にできるイボの原因
前述した通り、首にできるイボは悪性のものではなく、年齢を重ねることによってできてしまうイボです。
首は服など動作による摩擦が起きやすいエリアです。そのため、擦れる刺激が原因だといわれています。また、強い紫外線を浴びた後に多発する場合があり、紫外線ダメージも原因なのではないかという説もあります。
イボの除去方法〜機械の種類〜
イボの除去の方法をいくつかご紹介します。
・炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
炭酸ガスレーザーは照射直後から水分に吸収され、熱エネルギーへ転換されます。ホクロやイボに照射すると、細胞に含まれていた水分がレーザーを吸収することでの蒸散作用で瞬時にほくろ、いぼなどを形成する組織を取り除きます。また、レーザーを照射した患部は周囲の血管が熱凝固作用(熱を加えると固まる)によりほとんど出血しないのも特徴です。
・冷凍凝固法
冷凍凝固法はイボ等の患部に、-196度の液体窒素を綿棒などに染み込ませて患部に当てることで凍傷し皮膚表面の異常な組織を壊死させることでイボを取り除く取り除く治療方法です。
・ピンセット
水イボの場合、ピンセットを使用してイボを摘み取ることができます。
・漢方(ヨクイニン)
漢方の薏苡仁(ヨクイニン)という成分はイボに有効です。ヨクイニンの内服による治療でイボが消えることも期待できます。
首のイボの予防方法とは
首周りにイボができる原因は未だにはっきりとは分かっていません。
原因として考えられるのは、主に3つあります。
原因と対策を説明します。
1紫外線
紫外線はイボの原因に大きく関与していると考えられます。
顔には日焼け止めを塗れても首までは塗れていない方は多くいます。
首までしっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。
2摩擦
摩擦もイボの原因のひとつです。
首を掻きむしったりしないように気をつけましょう。
摩擦による刺激は乾燥しやすくなるので、乾燥しないように首の保湿もしっかり頑張りましょう。
3加齢
加齢もイボの原因のひとつです。
老人性イボ(脂漏性角化症)はシミと混在していることが多く、シミから発展して発症することも多いと言われています。新陳代謝が低下しターンオーバーが乱れると、不要なメラニン色素や角質がうまく排出されず、どんどん蓄積し、その結果、シミやイボができると考えられています。
そのため、ターンオーバーを活性化し正常に整えることも大切です。