【医師監修】ボトックス注射の副作用と失敗しないためには?
美容整形に抵抗がある方でも、比較的にお手頃な価格で始められるボットクス注射。お顔の筋肉の働きを緩めることで、化粧では隠しきることのできないエラの張りや眉間などの表情ジワの改善に効果を発揮します。また、脇などの汗をかきやすい箇所に打つ事で多汗症ケアにも有効です。そんな、万能なボトックス注射。副作用や注意点を解説します。
ボトックスとは
極細の針で「ボツリヌストキシン」というボツリヌス菌から抽出したタンパク質を有効成分として、製剤を注射することで、筋肉の収縮を抑制する治療です。しわの原因となっている筋⾁が収縮する⼒を弱めることで例えば眉間や⽬尻などのしわの緩和や、エラやふくらはぎの張りを緩和して細くするために使⽤されることもあります。汗腺からの汗の分泌を弱める働きもあり多汗症治療にも使用されます。
持続期間はどれくらい?
個人差や薬剤の種類での差はあり、3〜6ヶ月程度です。また、日常的に動かすことの多い箇所は効果が早く切れる場合があります。単位数(どのくらいの量を打つか)によっても異なり、一概には言えませんので医師に相談することがおすすめです。
副作用〜リスク〜
極細であっても注射をするので内出血や稀に頭痛などの症状が出る方もいらっしゃいます。2〜3日経っても改善しない場合は医師に相談してください。
- 施術中、施術後の痛み
- 内出血
- 頭痛
- 打った部位の脱力感や左右左
- 皮膚のたるみ
副作用〜有害事象〜
ボトックス自体は安全性の高い製剤であり、長年打ち続けている方も多いです。滅多に起きることはありませんが、報告のある有害事象を紹介します。
- 眼瞼下垂(額に打った場合に一時的に起こることあり)
- アレルギー反応(皮疹、浮腫、呼吸苦などのアナフィラキシー)
数日後〜2週間後の間に⼀時的な脱⼒感、筋⼒低下などが現れることがありますので、⾞の運転等の危険を伴う機械の操作にはご注意ください。
失敗しないために
- クリニック/医師選びは慎重に
- ボトックス注射を行なっているクリニックはとても多くあります。症例写真を載せていたり、ボトックスビスタ®の認定医の資格を保持していると記載されている医師を選ぶことも、失敗しないためのひとつの基準です。
- 施術後の過ごし方に注意
- 注射当⽇の洗顔は問題ありませんが、注射部位を揉んだり強くこすらないようにしてください。内出血を抑えるためにも、施術当日はお風呂や激しい運動など血流の良くなることは控えてください。
- 製剤を理解する
- ボトックスの薬剤には様々な種類があります。薬剤によって効果や持続期間などが異なります。厚生労働省の認可を得ているボトックス製剤であれば、安全性が高く安心です。
いかがだったでしょうか。ボトックス注射は比較的美容施術メニューの中で、安価で手が届きやすい治療です。シワ改善や多汗症対策など幅広く効果を発揮します。
当院では丁寧なカウンセリングを心得ており、お客様が納得いくまで真摯に向きあいます。些細な事でもお気軽にご相談くださいませ。
監修医師 三浦 梢
経歴
2009年 東京慈恵会医科大学医学部卒業
厚木市立病院勤務
2011年 横浜労災病院勤務
2014年 東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
東京都内美容クリニック勤務
2016年 済生会横浜市東部病院勤務
東京都内美容クリニック勤務
2023年 Mavie Beauty Clinic入職
資格・所属
・日本麻酔科学会認定医/専門医
・厚生労働省麻酔科標榜医
・ボトックスビスタ認定医
・ジュビダームビスタ認定医