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【医師監修】ワキガの原因とは?改善法について解説!

強烈なニオイを放ってしまう「ワキガ」。自分で常に臭いをかいでいるため体質に気づくことが困難といわれています。そもそもワキガはどのようにしてなるのでしょうか。ワキガのメカニズムや医療的対処法まで解説します。

ワキガのメカニズム

ワキの下は汗腺が多く、そもそもが汗をかきやすい部位です。2種類の「アポクリン腺」と「エクリン腺」という汗腺と皮脂腺が存在します。ワキガの原因は「アポクリン腺」からの分泌による影響を受けており、また汗だけではなく皮膚の雑菌なども関係しています。

アポクリン腺から分泌される汗には尿素・アンモニア・脂肪酸などが含まれており、分泌された時点では強烈な臭いは発生しません。アポクリン腺から分泌された汗が皮膚表面の雑菌と混ざり合い発酵することでワキガの原因となる強い臭いが発生します。

ワキガの原因

ワキガの強烈な臭いはアポクリン腺からの分泌が原因となっていることが分かりましたね。しかし、ワキガの人とワキガではない人、つまりアポクリン腺の活動が活発な人とそうでない人の違いとは何になるのでしょうか。アポクリン腺の活動が活発な人の特徴をいくつかご紹介します。

 

ホルモン

性ホルモンは、アポクリン汗腺の働きを活性化します。性ホルモンの発育が始まる思春期にワキガを発症することが多く、成長と共に強くなります。発症時期は人によって異なりますが、思春期を迎える10〜15歳ごろに発症する人が多いです。また、女性の場合は月経や妊娠、出産など性ホルモンの影響を受ける短期間だけ症状が出る場合もあります。

遺伝

ワキガは顕性遺伝(優性遺伝)ですので、両親どちらもワキガの場合75%以上の確率で遺伝します。片方の親がワキガの場合は50%以上の確率で遺伝すると言われています。

ストレス 

ストレスや緊張を感じると人は大量に発汗しやすくなります。ストレスにより交感神経が過剰に刺激されることで多汗症の症状につながることがあります。その多汗症によってアポクリン汗腺が発達し、結果的にワキガの原因にもなり得ます。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や肥満、偏った食事や脂っぽい食事を好むなど、食生活の乱れもワキガの原因となります。飲酒や喫煙なども代謝の低下や発汗の促進効果があることからワキガの原因となることがあります。

医療機関での改善策~ボトックス~

とはいえ、今すぐにでも改善したいと思う方も多いはず。そこでオススメな施術が“ボトックス注射”。

ボトックス(ボツリヌストキシン)注射では、汗をかく部分にボツリヌストキシンという製剤を注射します💉神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を阻害し、神経から汗腺への情報伝達を遮断することで発汗量を減少させることが出来ます。

薬の効果に個人差はありますが、通常注射後2・3日で現れ、3〜4ヶ月程度効果が持続します。

 

いかがだったでしょうか。以上がワキガに関する記事になります。

ワキガ対策として、ボトックス注射を検討されている方は夏本番前の今から治療することがおすすめです。今年の夏はワキの匂いを気にせず思いっきり楽しみましょう!


監修医師 榎本 さやか

経歴

2001年 聖マリアンナ医科大学卒業

    聖アリアンナ医科大学病院乳腺外科

2004年 聖マリアンナ医科大学病院形成外科

2005年 国立病院機構熊本医療センター形成外科

2006年 聖マリアンナ医科大学病院形成外科

2008年 都内クリニック非常勤

再生医療、はじまる。

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