【医師監修】ニキビの種類とニキビ跡の種類
ニキビ、更にニキビ跡には様々な種類があることをみなさんはご存知でしょうか?今回はニキビの種類に関して解説します!
ニキビの種類
白ニキビ
白ニキビはニキビの初期段階の状態です。炎症はない状態です。ターンオーバーが上手くいかず角質が肥厚し、毛穴をつまらせ、皮脂がつまります。白ニキビの段階では中で炎症が起きていないため、早めのケアでニキビを治し、悪化させないことが大切です。
黒ニキビ
白ニキビを放っておくと、毛穴の表面にある白いコメドが空気に触れて酸化し、黒く変化します。まだ炎症は無い状態です。黒ニキビができる原因は、過剰な皮脂分泌、角層肥厚による毛穴詰まり、アクネ菌の増殖などが考えられます。白ニキビ同様、炎症を起こす前段階のため、適切なケアで対策ができます。
赤ニキビ
ニキビ菌が増殖し、炎症を起こし赤ニキビになります。触れると痛い場合もあります。
黄ニキビ
赤ニキビが進み、膿んでいる状態です。ニキビ全体は赤く、中心には白または黄色の膿が見えます。皮膚が薄く、潰れやすい状態です。
ニキビ跡の種類
赤み
ニキビが落ち着いて6ヵ月以内は、炎症が跡として残っている状態です。6ヵ月~1年以上経過しても消えない赤みは、肌の表面がニキビのダメージを受けたことで薄くなり、皮膚が赤く見えている状態です。
色素沈着
ニキビ跡の色素沈着にはメラニンが関係しています。赤みのあるニキビ跡を放置したことで、6ヵ月以上の経過をたどり、茶色のニキビ跡に変化していき、メラニンによる茶色いシミのような色素沈着になります。
クレーター(凹み)
化膿ニキビへと症状が悪化した場合、ニキビの傷が真皮に達し、真皮を破壊してしまいます。
真皮が修復できたところとできなかったところの差が、凸凹となりクレーターになり、元の肌状態に再生するのは極めて難しくなります。また、爪や不衛生な器具でニキビをつぶしたり、力いっぱいニキビをしぼることもクレーターの原因になります。
しこり
化膿が皮膚の深部にまで達し、皮膚の再生異常でしこりになることがあります。ニキビによる炎症が治まった後、線維芽細胞が壊れた真皮を修復しようとして細胞を作り過ぎてしまうことが原因でしこりになります。痛みを感じることはありません。
ケロイド
ケロイドの原因は明らかでなく体質的な要素が強いのですが、誘因は傷と言われています。ニキビも傷の一つですので、この傷をきっかけに進行します。皮膚は盛り上がりつまむと痛みを感じることがあります。主にあご下(フェイスライン)、胸、背中、肩、上腕にできるのが特徴です。
ニキビやニキビ跡を治すには、まずはニキビ発症の原因と種類を知ることからが第一歩です。当院はお客様のお悩みが解決するように丁寧なカウンセリングから寄り添います。
カウンセリングのみのご来院も大歓迎です(^_^)
監修医師 榎本さやか
経歴
2001年 聖マリアンナ医科大学卒業
聖アリアンナ医科大学病院乳腺外科
2004年 聖マリアンナ医科大学病院形成外科
2005年 国立病院機構熊本医療センター形成外科
2006年 聖マリアンナ医科大学病院形成外科
2008年 都内クリニック非常勤