【医師監修】ほうれい線はなぜ出来るの？

ほうれい線の原因
美容医療によるほうれい線の消し方
まとめ

年齢を重ねるごとに気になってくるほうれい線。ほうれい線が深いと見た目も老けて見えてしまいます。

今回のコラムではそんなほうれい線の原因、対策について徹底解説します。

ほうれい線の原因

ほうれい線の原因は4つあります。

加齢

ほうれい線の１番の原因は加齢によるたるみ、ハリ不足です。肌の真皮にあるコラーゲンやエラスチンが加齢とともに減少することによって真皮が弾力を失い、表皮を支えることができなくなり、皮膚が下へ垂れ下がってほうれい線が目立つようになります。

表情筋の衰え

表情筋の衰えも、ほうれい線が目立つ原因になります。表情筋とは、顔を動かすための筋肉で、複数の筋肉が相互に作用することで、人間の表情を作ります。喜怒哀楽を表現するのに欠かせない表情筋ですが、加齢や無表情が続くことで徐々に衰えていきます。表情筋が衰えると、顔の皮膚や皮下組織を支えることができなくなり、たるみを引き起こします。数ある表情筋の中でも、頬や口元の筋肉の衰えが原因で、ほうれい線が目立つようになります。

肌の乾燥

“ほうれい線の目立ち具合が日によって異なる””冬になるとほうれい線が目立つように感じる”という場合は、肌の乾燥が原因と考えられます。

紫外線

紫外線は肌の真皮に届き、肌の土台となるコラーゲンやエラスチンを破壊します。コラーゲンやエラスチンが傷つくと、皮膚を支える力が衰え、たるみが起こります。

美容医療によるほうれい線の消し方

ヒアルロン酸

小鼻の付け根部分は一般的に鼻翼基部と呼ばれます。この部位にヒアルロン酸を注入することで、ほうれい線を目立たなくする治療方法があります。この治療は日本でも長い間行われてきましたが、適切な名称が存在しませんでした。しかし、韓国で小鼻の凹みを改善し口元を上品に見せる美容整形手術として「貴族手術」という言葉が流行ると、同様の効果を得ることができるとして日本では「貴族フィラー」と呼ばれるようになりました。

ほうれい線は年齢によるたるみによって生じやすくなりますが、鼻翼基部の凹みによっては年齢に関係なく目立つことがあります。若い年齢層でもほうれい線が気になる場合は、鼻翼基部の凹みが原因かもしれません。

また、鼻翼基部が凹んでいると口元が突出して見えたり、小鼻が頬に埋もれて鼻が低く見えることがあります。鼻翼基部にヒアルロン酸を注入することで、小鼻の横がふっくらとリフトアップします。これによりほうれい線の目立ちを抑えることができます。

医療ハイフ

HIFUを行うと皮膚内部の組織が収縮するため、リフトアップやたるみに効果的です。
HIFUのエネルギーは肌内部まで届き、SMAS筋膜にピンポイントで働きかけます。このSMAS筋膜はコラーゲンで形成されており、膜が衰えると肌にたるみが生じるのです。SMAS筋膜の引き締めが、ほうれい線の改善に有効だと言われています。

また、HIFUによる熱エネルギーの照射で、コラーゲンの増産も可能です。熱による刺激で肌内部が活性化し、コラーゲンやエラスチンなどの美容成分の生成を促します。