【医師監修】ボトックス注射はなぜ期間を空けないといけないの?
ボトックス注射とは
極細の針で「ボツリヌストキシン」というボツリヌス菌から抽出したタンパク質を有効成分とした製剤を注射することで、筋肉の収縮を抑制する治療です。美容医療においてはシワの緩和や、エラやふくらはぎの張りを緩和して細くするために使⽤されます。また、汗腺に注射することで汗の分泌を抑えるため、多汗症治療にも使用されます。
ボトックス注射の持続期間
個人差や薬剤の種類での差はあり、3〜6ヶ月程度です。また、日常的に動かすことの多い箇所は効果が早く切れる場合があります。単位数(どのくらいの量を打つか)によっても異なり、一概には言えませんので医師に相談することがおすすめです。
ボトックス注射を繰り返し打っても良いのか
結論からお伝えしますと、ボトックス注射は、繰り返し打っても問題ありません。前述した通り、ボトックス注射の効果は約3~6カ月程度と言われています。そのため、効果を継続させるために繰り返し施術を受けることをおすすめします。
ですが、1度に打つ部位がいくつかある場合は数日に分けるのではなく1回で打った方が良い場合があります。理由は抗体ができてしまうからです。後から打ったボトックスの部位は効果が弱まってしまう可能性があります。
また、ボトックス注射後3〜6ヶ月空いた後に再度ボトックスを打つ場合違う製剤で打つと良いこともあります。理由は、ボトックスも同じ製剤を打ち続けていると抗体ができてしまうからです。
まとめ
今回はボトックス注射が間隔を開けて打つことを推奨することに関して説明しました。
参考になりましたら幸いでございます。
監修医師 三浦 梢
経歴
2009年 東京慈恵会医科大学医学部卒業
厚木市立病院勤務
2011年 横浜労災病院勤務
2014年 東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
東京都内美容クリニック勤務
2016年 済生会横浜市東部病院勤務
東京都内美容クリニック勤務
2023年 Mavie Beauty Clinic入職
資格・所属
・日本麻酔科学会認定医/専門医
・厚生労働省麻酔科標榜医
・ボトックスビスタ認定医
・ジュビダームビスタ認定医