最近よく見かける”ターンオーバー”という言葉。聞いたことはあるけど実際は何なのか理解していない方も多いと思います。今回のコラムでは、そんなターンオーバーについて詳しく解説していきます。

ターンオーバーとは

お肌のターンオーバーとは、簡単に言い換えると”お肌の生まれ変わり”の事です。

皮膚の内部は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三つの層に分かれています。その中でも1番外側にあり、お肌の状態に最も関係している表皮は、肌の表面から順に「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4つの層に分かれています。表皮の最も深部にある基底層では常に新しい細胞が生成されています。その細胞は少しずつ形を変えながら肌の外側へ押し上げられていき、角層まで到達した細胞はやがて垢となって剥がれ落ちます。この新陳代謝をターンオーバーと呼びます。表皮の厚さはおよそ0.2mmと紙１枚ほどの薄さで、真皮層や皮下組織に比べ薄い事が特徴です。角質層はおよそ14～40層の死んだ細胞で成り立っており、ターンオーバーは通常28日間かけて起こると言われています。基底層で生成された細胞が角層に押し上げられるまでに2週間、その後角層まで押し上げられた細胞が死化して垢となって剥がれ落ちるまでに2週間かかります。

ターンオーバーが乱れる原因

一般的にターンオーバーは、25歳を基準として28日周期と言われていますが、加齢によってターンオーバーにかかる日数は伸びていきます。25歳を過ぎると、1年歳を重ねるごとに1日ずつ伸びていくと言われています。また、老化だけでなく、生活習慣の乱れ、不適切なスキンケア、紫外線や乾燥もターンオーバーの周期の乱れに関係しています。

不規則な睡眠時間や食生活はもちろん、ストレスやたばこ、アルコールもターンオーバーが遅れる原因となります。また、不適切なスキンケアや、紫外線、乾燥はお肌への刺激となり、ターンオーバーを早めてしまいます。強い紫外線を浴び続けると、メラノサイトが刺激され、メラニンが過剰に生成されてしまい、シミに繋がります。また、お肌が乾燥すると肌を守ろうと、ダメージを受けた角層が早く剥がれ落ちてしまい、ターンオーバーが早くなってしまいます、そうすると本来水分を保つ働きを持つ角質層で水分を保つことができなくなってしまったり、些細な外的刺激が大きなダメージとなり肌荒れが起きてしまいます。

 

ターンオーバーが乱れてしまうと

ターンオーバーは正常であれば28日周期と前述しましたが、ターンオーバーの周期が早かったり遅かったりと乱れてしまうとよくない事がいくつかあります。

①肌の透明感がなくなる

肌のターンオーバーが遅れることで、垢の積み重ねである角質層が分厚くなるので肌の透明感を失いくすんでみえます。

②肌のハリ·弾力減少、乾燥

ターンオーバーが遅れると、コラーゲンが減少し天然保湿因子(NMF)が少なくなるため肌のハリや弾力が減少します。また、肌の潤いも不足するため乾燥します。

③シミが目立つ原因に

ターンオーバーの周期が乱れると、シミの原因である黒色メラニンの生成と排出のバランスが崩れます。真皮層で生成された黒色メラニンは肌の代謝により皮膚表面に押し上げられます。ターンオーバーの周期が乱れることで表皮に過剰に蓄積されてシミが目立つ原因につながります。

④毛穴の黒ずみ、角栓詰まり

ターンオーバーの周期が乱れることで、古い角質や汚れが毛穴に詰まりやすくなるので毛穴や黒ずみや角栓詰まりにつながります。

⑤乾燥肌·脂性肌

ターンオーバーが遅れることでバリア機能が低下します。紫外線や摩擦などの外部からの刺激に弱くなることで、乾燥肌や脂性肌の原因につながります。

⑥ニキビができやすくなる

ターンオーバーが遅れることで古い角質や汚れが毛穴に詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。

おすすめの施術

ターンオーバーを促進させるためにサリチル酸マクロゴールピーリングという施術がおすすめです。

サリチル酸とは、皮膚の表面の角質層を溶かし、お肌のターンオーバーを促進させる効果があります。角質層は死んだ細胞の上澄なので、この層がターンオーバーで剥がれていかないとどんどん分厚くなり肌の代謝が遅れます。この層を溶かして肌の代謝を上げることでくすみを改善する効果が期待できます。また、コラーゲンが生成されるためお肌にハリや弾力が生まれます。

市販のピーリング剤は0.2%程の成分しか入っていません。対してクリニックで行うピーリングは30%(肌の状態や体は40%)の薬剤を使用します。定期的にクリニックでのメンテナンスをすることがおすすめです。

サリチル酸はほとんどダウンタイムがなく、直後からお化粧も可能です。

気軽にできるおすすめの施術になります。

当院では1回￥8,800で施術可能です。

お気軽にお問い合わせくださいませ。