【医師監修】シミの種類に合った治療法紹介!
一度できてしまったシミはスキンケアではなかなか完治させることができないと言われています。そのためシミを完治させるためにはレーザー治療が必要です。
スキンケアは、今あるシミを悪化させない・新しいシミができない様に予防する・レーザーなどシミ取りの治療による効果をより発揮させるために、日々のスキンケアは重要です。
今回はシミ取り(ピコスポット)、ピコトーニング、ピコフラクショナルの治療法に関してお伝えします。シミの種類と肌の悩みによって治療法は変わります。間違った治療をしてしまうと悪化するリスクもあるため、シミの種類や肌の悩みに合った治療をみつけましょう。
【シミ取り(ピコスポット)とは】
レーザーを適切な出力で部分照射し、治療部位のターゲットとなる色素粒子(メラニン)を微細に破壊し、シミを消す施術になります。
ピコスポットでは、極めて短い時間で照射することが可能になり、皮膚に与えるダメージを最小限にし、安全で効果的な治療が期待できます。
また、熱作用もほとんどないため、炎症後色素沈着を起こしにくいのが特徴です。
1回の治療でシミが消える可能性が高く、綺麗になったと実感する方が多いです。(全てのシミに対して反応するとは限りません。)
しかし、顔にくすみがある状態でシミ取りをすると、レーザーを当てた部分と当てていない部分に色の差ができる可能性もあります。それを白斑(白抜け)と言います。白斑になるリスクを減らすために、先にトーニングで肌のトーンアップをし、明確になったシミに対してシミ取りをすることで、より綺麗に仕上がります。
気をつける点として、肝斑が疑われる場合に、シミ取りを行うと悪化するリスクがあるため慎重にシミの種類を見極めてから行う必要があります。
治療間隔:3ヶ月(再度同じ部位にピコスポットを当てる場合)
適応:老人性色素斑(日光黒子)、雀卵斑(そばかす)
【トーニングとは】
レーザーを低出力で顔全体に照射する施術です。メラニンの排出を促進することで、肝斑、しみ、くすみなどの色調改善をし、トーンアップを目的としている治療方法です。また、トーニングを続けていくことで、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが活性化します。そのため、肌の小ジワやたるみの改善に効果があり、ハリやツヤのある肌へ近づきます。
Qスイッチレーザーでもトーニングの治療はあります。ピコレーザーでのトーニングと比べて、5回目までの効果にそれほど差はありませんが、6回目以降の効果はピコレーザーでのトーニングがより発揮しやすいです。
【シミ取り(ピコスポット)では】で説明したように、肝斑に対して治療する場合、シミ取りをすることで過度な刺激となり、悪化するリスクがあります。そのため、トーニングでコツコツ、色素粒子(メラニン)を砕き、トーンアップをしていくのがおすすめです。
治療間隔:2〜4週間に1回を5〜10回
適応:肝斑、くすみ、毛穴の開き、小ジワ、たるみ
【フラクショナルとは】
皮膚にレーザーを照射し、多数の目に見えない微小な穴(傷跡)を開け物理的なダメージを与えます。それにより、皮膚の真皮層にあるコラーゲン・エラスチン産生作用を促し、シワやたるみの改善など肌本来の弾力を取り戻し、ざらつきがなくなることでキメを細かくしてくれる効果を期待できる治療方法です。出力を調節することで、毛穴の開きや凸凹のあるアクネ痕などにも効果を発揮します。
治療間隔:2週間〜1ヶ月(出力による)に1回を5〜10回
適応:小ジワ、たるみ、毛穴の開き、瘢痕、アクネ痕

【まとめ】
以上が、シミ取り(ピコスポット)、ピコトーニング、ピコフラクショナルについての違いや適応についてです。シミの種類や肌の悩みによっても治療法は変わりますので、ぜひご参考にしてください。
次回はシミに対してのセルフケア(内服やUVケア、スキンケア)についてご紹介します。