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【医師監修】シミにできること~セルフケア~

シミを完治するにはレーザー治療が必要ですが、今あるシミを悪化させない・新しいシミができない様に予防する・レーザーなどシミ取りの治療による効果をより発揮させるためには、日々のセルフケアはとても大切です。

セルフケアについて、内服・UVケア・スキンケアに分けて詳しく解説していきます。

内服薬

シナール

シナールは主成分であるアスコルビン酸にパントテン酸カルシウムを配合した内服薬です。アスコルビン酸とはビタミンCのことで、シミの原因となるメラニン色素の産生を抑えたり、ターンオーバーを促進することでシミを薄くする働きがあります。またパントテン酸はビタミンB5のことであり、アスコルビン酸の働きを高める作用があるとされています。これら2つの成分を配合することでシミや炎症後色素沈着に対する美白効果が期待できます。美白効果以外にも、皮膚細胞の老化を防ぐ・コラーゲンの生成を促して肌のハリを保つ・ニキビによる皮膚の炎症を改善するなどの効果も期待できます。

ハイチオール

ハイチオールの成分であるL-システインはたんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、ターンオーバーを正常にする作用や解毒(抗酸化)作用、体のエネルギー産生をサポートする働きがあります。シミや色素沈着に関係するメラニン色素の生成をおさえたり、メラニン色素の排出を促す作用があります。
また、L-システインにはアルコール脱水素酵素・アセトアルデヒド脱水素酵素を活性化する作用もあり、二日酔い予防にも効果があります。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は人口的に合成されたアミノ酸の一種で、止血作用・抗アレルギー作用・抗炎症作用などの働きがあります。そのため皮膚科領域では血管炎などの出血性疾患、蕁麻疹などのアレルギー性疾患、湿疹などの炎症性疾患の治療薬としても使用されています。風邪を引いた時に、喉の痛みに対して処方された経験はないでしょうか?

メラノサイトを活性する要因とされている「プラスミン」や「プロスタグランジン」の働きを抑えることで、メラニンの過剰な生成を抑える働きがあり、シミや肝斑治療の飲み薬としても用いられています。またトラネキサム酸は肝斑に対しても効果があります。肝斑は、慢性的な炎症と言われており、メラノサイトが活性化すると生じると考えられています。そのため、抗炎症作用とメラニンの生成を抑制する作用で肝斑にも効果があるとされています。

ピルや血液が固まりにくくする薬を内服している方は、血栓ができる可能性が考えられますので、併用できるかは一度ご相談ください。

UVケア

代表的なシミである老人性色素斑(日光黒子)の主な原因は紫外線ですが、肝斑や雀卵斑(そばかす)、炎症後色素沈着もすべて紫外線によって悪化します。紫外線は、特に春先から夏にかけて強くなりますが、基本的に一年中降り注いでいるものです。そのため、曇りや雨の日、家の中にいたとしても紫外線対策を一年中する必要があります。

紫外線には3つの波長があり、UVA、UVB、UVCに分かれます。

 

UVA

地表に届く紫外線の約9割を占めています。雲や窓ガラスも通過し、じっくりと真皮層まで届き、シワやたるみ、弾力性の低下などの肌の光老化を促す原因となります。遮光カーテンではないと、窓ガラスや薄いカーテンでは紫外線が通り過ぎてしまいます。そのため、直接当たらないよう屋内にいたとしても床や壁などに反射し、気づかないうちに肌にダメージを与えています。

日焼け止め成分として、PAはUVAを防ぐ指数を言います。

+~++++の4段階で表され、+表示が多いほど防ぐ力が強いです。

UVB

日焼けを起こす力で比べるとUVAの600~1000倍強いと言われています。そのため、表皮のところで急激なダメージを与え、日焼けをした後に肌をすぐ黒くする紫外線です。日焼けによる炎症(サンバーン)とメラニン色素の沈着(サンタン)を引き起こし、メラニンの生成を活性化することでシミやそばかすの原因となります。

日焼け止め成分として、SPFはUVBを防ぐ指数を言います。

1~50で表示され、数値が大きいものほどUV-Bに対する防ぐ力が強いです

UVC

オゾン層に吸収されるため、人体には影響がありません。

SPF値が高いものほど紫外線を防ぐ効果は高いと言われています。しかし、一般に数値が高いほど肌への負担も大きいため、状況に応じて適切な強さのものを数時間おきに塗るのが良いです。外出の際は、塗り直しがなかなかできない状況もあると思います。そういった際はスプレータイプの日焼け止めや日傘を持ち歩くと安心です。

また、飲む日焼け止め(サプリメント)を併用することもおすすめです。

スキンケア

メラニンの生成が活性化し始めるのは、紫外線を浴びてから約48~72時間後とされています。メラニン生成が活性化する前に美白成分を含むスキンケアを行うのがおすすめです。メラニン生成を抑える効果を持つ「トラネキサム酸」、「ビタミンC誘導体」「アルブチン」、シミの改善や予防に効果のある「ハイドロキノン」などの成分が含まれているものが効果的です。ビタミンC誘導体やハイドロキノンはひりつきや赤みが出る場合もあるため、ご自身に合うスキンケア用品で無理なく使用できるものを選びましょう。

 

乾燥した肌ほど紫外線が奥まで入り込みやすい特性があります。また、乾燥しているとターンオーバーが滞り、シミの原因となるメラニン色素を肌に残し、蓄積してしまうという悪循環となります。そのため、十分な保湿が重要になります。普段1回で化粧水を終わらせるところを3〜5回に回数を増やしてあげるだけでも肌の水分量は変わります。加えて、いくら肌を保湿しても体内の水分量が十分でないと中から乾燥してしまいます。そのため、1日2L以上目標に水分をとることも合わせて行うと効果的です。

まとめ

以上が、内服・UVケア・スキンケアに分けたセルフケアです。一度に全てを取り入れると続けていくのが難しく、断念してしまうこともあります。まずは気軽にできそうな事から1つずつ増やしてあげ、習慣化できるようにするのがおすすめです。

セルフケアや肌治療で何から始めればいいのか分からないことがあれば、お気軽にご相談くださいませ。

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