【医師監修】ハーフリンガル矯正を分かりやすく解説!
ハーフリンガル矯正とは
ハーフリンガル矯正とは、片顎を表側、片顎を裏側に矯正器具をつける矯正方法です。
ご自身のスマイルや喋る癖などで、矯正器具を上顎と下顎どちらに表側、裏側に装着するかお決めいただけます。
また、別名ハイブリッド矯正やコンバインド矯正とよばれる場合もあります。
ハイブリッド矯正の場合、表側矯正や裏側矯正のワイヤー矯正同士の組み合わせのことだけではなく、「ワイヤー矯正×マウスピース矯正」やその他、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、セラミック、インプラントなどを組み合わせて行う治療のことを呼ばれることもあります。
本記事では、上の歯を裏側矯正・下の歯を表側矯正にした場合のメリットやデメリット、治療の流れをご紹介します。
矯正の種類
歯列矯正をすることで、見た目が美しくなり笑顔に自信がもてるようになります。
他にも、歯が綺麗に並ぶことで歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病を予防しやすくなります。また、歯の噛み合わせが全体的に均一になることで、将来的にも健康な歯でいられる歯の健康寿命を伸ばすことができます。
一言に「歯列矯正」といっても様々な種類があります。
代表的な3つの方法をご紹介します。
表側矯正(ラビアルブラケット)
表側矯正とは、歯の表面に装置を装着するワイヤーでの矯正方法です。
抜歯をして歯を大きく動かさないといけない場合、表側矯正以外の矯正方法だと限界があり
適応できない場合があります。表側矯正は適応症例が多いことが特徴です。
また、従来であればメタルの器具を歯の表面につけるため目立ちやすく、見栄えの面で気にされる方も多かったですが今は装着する器具を透明で目立たないものに変更できるクリニックも多くあります。
裏側矯正(リンガルブラケット)
裏側矯正とは、歯の内側(舌側)に装置を装着するワイヤーでの矯正方法です。
表からは見えない舌側に装置を装着するため、矯正していることが分かりにくいことが特徴です。他の矯正方法と比べて、金額は少々張りますが見た目を気にする方にはおすすめになります。
マウスピース型矯正
マウスピース矯正とは、口腔内スキャンをしてお口の中のデータを元にマウスピースを作成し、マウスピースを装着して矯正する方法です。
マウスピースは透明のため、矯正していることが分かりにくいので人気の矯正方法です。
メリット・デメリット
表側矯正でもなく、裏側矯正でもなくハーフリンガルを選ぶ上でのメリットやデメリットについて紹介致します。
メリット
1.(表側矯正に比べて)目立ちにくい
ハーフリンガル矯正の1番のメリットは審美性に優れていることです。
上の歯を裏側矯正にすることによって外から見えないので人の目を気にせずに日常生活を送ることができます。また、表側矯正の場合、歯の表面に矯正装置が着くので、矯正治療中の”口ゴボ”(口元の突出感)を気にされる方がいらっしゃいますがハーフリンガルの場合、その心配もありません。
2.(裏側矯正に比べて)費用を抑えられる
ハーフリンガルの場合、上下裏側矯正にするよりも費用を抑えることができます。
クリニックや治療期間によって金額は変わりますが、目立たなく、尚且つ金額を抑えることができるのは大きなメリットです。
3.(マウスピース矯正に比べて)管理が簡単
マウスピース矯正の場合、飲食の際にマウスピースの取り外しが必須となります。また、マウスピースは1日のうち20時間装置をつけなくてはなりません。
ハーフリンガル矯正の場合、装置をつけたまま飲食ができるので、管理が簡単です。
デメリット
1.(表側矯正に比べて)費用がかかる
ハーフリンガル矯正の場合、裏側矯正よりは費用が抑えられるものの、表側矯正と比べると費用が高くなってしまいます。裏側矯正には専門知識が必要で、受けられる歯科が少ないことが要因となっています。
2.(裏側矯正に比べて)多少器具が目立ってしまう場合がある
ハーフリンガル矯正の場合、下側の歯は表側に装置が着くので、笑い方や歯の見え方によっては上側の歯が裏側であっても目立ちやすくなってしまう可能性があります。
3.(マウスピース矯正に比べて)滑舌に影響がでる可能性がある。
ハーフリンガル矯正では、上の裏側に装着された矯正装置が舌に触れ、装置をつけ始めた当初は違和感を覚えることがあります。慣れるまでは舌先に器具が当たることが気になったり、しゃべりにくさを感じる可能性もあります。
治療の流れや金額
ハーフリンガル矯正治療開始までの流れ
⭐️無料カウンセリング(60分〜)
WEBまたはお電話にて予約が可能です。事前に問診票をご登録いただけますとスムーズにご案内できます。カウンセリングでは矯正専門医が、患者様の口腔内をチェックし、今後の治療方法、治療期間、費用等の説明をいたします。
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⭐️精密検査(30分〜)
今後の治療計画を立てるために、歯の型どり、口腔内・顔面写真、レントゲン等の詳しい検査を行います。
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⭐️コンサルテーション(30分〜)
精密検査の結果を元に、今後の治療計画をご説明いたします。
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⭐️動的治療期間(概ね1〜3年間)
実際に装置を歯に装着し、歯を動かしていく期間です。
4週〜6週に一度のご来院が必要になります。
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⭐️保定観察期間(1〜2年間)
矯正装置を外した後、歯が元の位置に戻ってしまわない様につける器具を保定装置といいます。保定装置を装着している期間は3ヶ月に一度のご来院が必要です。
歯列矯正料金表
まとめ
今回のコラムではハーフリンガル矯正のメリットやデメリット、治療の流れを紹介いたしました。当院では無料で矯正カウンセリングを行っておりますので興味のある方はお気軽にご連絡くださいませ。