歯科 – ヒアルロン酸
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸という言葉自体は皆さんも聞いたことがあるでしょう。
このヒアルロン酸は、私たちの皮膚や眼球、関節など身体の様々な場所で必要不可欠な存在です。
しかし40代を境に急激に減少していきます。関節が痛い、肌のハリが減った、シワが増えたなど、ヒアルロン酸が関係しています。
このヒアルロン酸を注入、導入することで、ふっくらとハリのある肌を手に入れることが可能になります。
ヒアルロン酸の特徴
ヒアルロン酸は1グラムで2~6リットルもの水分を蓄えられると言われています。とても保水力に優れているのです。
その保水力の効果を期待した商品が作られ、様々な場所で見かけることができます。
- 化粧品(化粧水、美容液など)
- 医薬品(目薬、関節注射など)
- 食品(栄養補助食品、ドリンクなど)
歯科領域におけるヒアルロン酸の使用方法
近年、歯科医院でもヒアルロン酸の注入、美容機器を使用しての導入をしているところが増えてきています。
歯科領域ではありますが治療の一環としてヒアルロン酸を使用するというより、美容のための位置づけとして施術を行っています。
歯科医院でも、美容関連の施術が可能な流れになってきていると言えそうです。
処置範囲
1996年に厚生労働省が行った「歯科口腔外科に関する検討会」で、歯科診療で治療する部位には口腔周辺が含まれるとしており、解剖学的にとらえた場合は鼻下やほうれい線も対象となるとされています。
例えば
- ほうれい線
- 唇
- 鼻下
- マリオネットライン(口角から顎にかけての皺)
- 歯肉(ブラックトライアングルの消失を期待して)
などが歯科で対応できる範囲と言えそうです。
歯科医院でのヒアルロン酸注入とメリット
美容外科や美容皮膚科と同様、注射針を使用してヒアルロン酸の注入をします。
※取り扱いがあるかは歯科医院によって異なります。
- 歯科治療、定期健診のついでに受けることができる
- 通常、注射針での注入は皮膚から行うが歯科医院では口の中の粘膜からも可能
- 入れ歯やかぶせ物の張り出し具合とセットで調整が可能
- 歯科医師は日々麻酔を打っているので、注射針の角度や注入スピードの調整する技術に優れている
歯科医院でのヒアルロン酸導入とメリット
美容機器を用いてエレクトロポーション(電子の力で小さな孔をあけて美容成分を届ける)によりヒアルロン酸の導入のほかEMS、LEDの施術なども可能です。
美容機器を使用したエステが歯科医院で受けることが可能です。
※取り扱いがあるかは歯科医院によって異なります。
- 歯科治療、定期健診のついでに受けることができる
- 歯科医院でリラックス効果が得られる
ヒアルロン酸注入から得られるメリット
- メスを使用することなくシワの改善、唇のボリュームアップができる
- ヒアルロン酸を注入するだけなので施術が短時間
- ダウンタイムがほぼない
- もともと身体の中にある成分なので安全性が高い
- 意識がある中で施術ができるので、微調整が可能
- 体内に吸収されるので新たに注入するときは、そのときに気分に合わせて注入量をコントロールできる
ヒアルロン酸注入のデメリット
- ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるので、効果は永続的ではない(半年~1年で吸収され始め、2~3年程で完全に吸収されます)
- 注射針を刺しているので内出血の可能性がある
- ごくわずかだがアレルギー反応が出る可能性がある
- 自費診療
歯科医院でヒアルロン酸?と疑問に思った方もいるかもしれません。
歯科医院だからこそ施術範囲が限られ、ヒアルロン酸という安全な成分を用いることでより堅実に安全性を取っているとも言えそうです。
歯科医院でヒアルロン酸の注入や導入ができれば、歯科治療のついでに、定期健診のついでに受けることができる。
美容外科やエステサロンの予約を取り、現地に向かう時間などを考慮すると一か所でまとめて施術が可能なのは非常に魅力的です。